台湾で住む、働くために必要な書類。超簡単まとめ

海外で働くためには様々な書類が必要になります。それぞれの書類の意味をある程度知っておくと海外生活での不安が少しは軽減されるかもしれません。査証(ビザ)と居留証の違いなど皆さんはご存知ですか?今回は台湾での事情で説明しますので、他国では違う可能性があります。

査証(ビザ)はあくまで証明書

日本人の場合、旅行でビザを申請するという手続きに馴染みがないかもしれませんが、それは日本が世界から信用されているからです。もちろん観光するだけでもビザが必要な国があります。つまり入国するためのビザはあくまで「あなたは信用できるので入国できます」という証明をするだけの書類です。

じゃあなぜ居留証申請のために停留ビザが必要なのか

実は「証」という字がつく書類はだいたい査証(ビザ)のことです。居留証も居留ビザのことで、旅行のような短期的に滞在するためのビザというのが観光ビザおよび停留ビザと呼ばれ、仕事のように長期的に滞在するためのビザが居留ビザになります。つまりビザは目的や期間によって種類が分けられているということです。台湾の場合、居留証をいきなり発行することができず、まず信頼に値する人物かを証明する停留ビザを申請する必要があります。

「居留証=働ける」ではない

居留証はあくまで一定期間滞在し続けることが許される査証で、働く場合は労働ビザが必要になります。居留できるから働けるのではなく、現地で働きたいけれどそのためには長期間滞在する必要があるから、居留ビザも申請するという考え方です。起業のためのビザも同じくで、会社を維持するために長期滞在する必要があるから、居留証を申請することになります。

ポイント:居留ビザと労働ビザは別

学生ビザで働くのは例外

もちろんだが、学生ビザとは勉強するためだけのビザで、アルバイトさえもできない。これはそもそも居留証を申請するときに学生ビザを前提にしているからです。たとえば台北に知り合いのラーメン屋があって、そこで内緒で働かせてくれるとなった場合、違法労働になります。バレなければいいじゃないかと思うかもしれませんが、これが意外とバレます。ちょっとした会話で誰かに知れ渡り通報されることもしばしばです。

学生を保証するのは大学

とはいっても、どうしても在学中にアルバイトが必要なことがあります。そういう人たちのために、学生は大学に自分の身分を証明してもらうための「労働許可証」を申請します。1学期分の許可しかでないそうなので、インターンや実地研修など一時的に営利活動するための特別許可なのかもしれません。

大卒は優遇される

どんな大学であれ4年制大学を卒業していると、台湾でのあらゆる手続きで簡略化されます。ビザというのは本人の身分を証明するものなので、学歴はとても重要な指標になります。例えば最終学歴が高校で、ラーメン屋経営ですと、どれだけ本人が優秀でも、台湾ではたくさんラーメン屋があるため、何の特殊技能も持っていない人と判断されてしまいます。そうなると、日本での納税や犯罪履歴などあらゆる情報を精査する必要がでてくるため、大卒の人より倍以上時間がかかることもあります。

結婚は最強の証明

大卒資格が要らず、大金を用意する必要がない居留ビザの取り方としては台湾人と結婚するということです。相手が日本語を話せるのであれば、中国語さえ必要ありません。もちろん手続きは色々ありますが、よほど犯罪歴があるなど問題がないかぎり、審査の結果で不受理ということはないはずです。
申請の仕方としては、日本で結婚し台湾で手続きする場合と、台湾で婚姻手続きをして日本で手続きする方法があるそうです。どちらがいいかという情報は他のブログなどで参考にしてください。