節約したい、台湾の人と交流したいという目的でCouchsurfing(カウチサーフィン)を利用する人は多いのではないでしょうか。しかしいきなり他人の自宅に泊めてもらうということがどういうことなのか、改めて考えてみました。
家のルールが絶対であるということ
Couchsurfingとはあくまで他人の家のソファーを寝床として無料で貸してもらうということで、ホスト(もてなす)側が決めたルールが絶対的です。たとえホストの自己紹介欄に簡単な食事を提供したり、シャワーを貸すと書かれていたとしても、それは当然のことではありません。台湾の人は優しいからと求めすぎないでください。さらに細かい話では、脱いだ靴を置いておく場所や使ったコップをどうすればいいのかなど、その都度その都度確認して、できるかぎりその家に馴染むことが重要になってきます。
もてなしてくれなかったからと言って、「優しくない」とコメントを書き込むようなことは場違いです。何もトラブルなく眠れるだけでありがたいことです。
同居人についての情報を確認する
泊った人がコメントを残せるので、ある程度の評価は確認できるのですが、あまりホスト経験がない人でコメントがなかったり、引っ越ししてすぐの場合は正確な情報が把握できません。女性の家に泊まったら彼氏が一緒に住んでいたということもあるかもしれません。同居人によって怖い思いをするということも考える必要があります。
逆に家族が同居していることが分かれば、より安心です。ホスト側も変なことはしにくいですし、家の設備がしっかりと整っている可能性が高いということです。例えば家族ぐるみで日本の事が好きで、日本人をたくさん受け入れしたい、子供にも国際的な感覚を身に着けたいと考えているホストファミリーは想像以上のおもてなしをしてくれるかもしれません。
開放的な感覚に流されないこと
初対面でも気にせず友達のように相手を信頼するおおらかさも大切ですが、密閉された空間の中で二人だけという状況に関しては、もっと慎重に行動する必要があります。約1年間、Couchsurfingのホスト側として受け入れを行っていた時に、女性1人や男女カップルで泊まらせてほしいという人がいました。「私は気にしないから」ということですが、こちらが無い罪を着せられることもあります。無料で利用するからこそ、泊らせてくれるなら誰でもいいではなくて、あらゆるトラブルを想定して、できるかぎり問題になりやすい要素を減らしておくことをお勧めします。
ゲイの立場として
ホスト側もゲスト側もゲイであることを公表していない方はいらっしゃいます。二人だけの空間になると相手もリラックスして、深い話をしてくれるため、カミングアウトに至ることがあります。自分がホスト側になった時に深い関係を求められることもありました。しかしどれだけ相手が魅力的でもそこはぐっと我慢です。Couchsurfingとはそういう目的のサービスではありません。Couchsurfingという素晴らしい交流サービスを利用しているからには「好き同士ならいいじゃない」という気持ちで、性的な目的に利用することはできません。
自分がゲイで泊まらせてもらったとして、「あわよくば」という期待はしないでください。そういう期待を抱いて止められないと自覚しているのであれば、写真を見て好みの男性を選ばないことです。出会い目的であれば他のアプリを使ってください。
かといってストレート男性は過剰に意識することはありません。以下の事だけ気を配ってください。
- 台湾でもストレート男性が二人で同じベッドで寝るということはまれです
- 他人の家ですので、下着一枚でうろうろしたり、寝たりしないでください
- 相手がゲイであるかもしれないということよりも、本人の個性を見るようにしてください
コメントを英語で残すこと
ホスト側に感謝の気持ちを伝えることはとても重要です。さらにCouchsurfingは海外のサービスのため、様々な国の人が利用することを想定して、不得意でも英語でコメントを書いてください。そうすることによって、次泊る方の情報源になります。