観光客にとって台湾のゴミ事情というのはあまり知ることがないと思います。住み始めると色んなゴミが発生し、どのように捨てたらいいのか分からない時があります。自分自身の復習もかねて、ゴミの分別事情を調べてみました。
今住んでいるところが台中なので、台中のゴミ事情についてお話しします。台北やその他地域では多少違うこともありますので、ご了承ください。
そもそもゴミはどうやって捨てるの?
台湾では日本のように特定の場所に置いておくと収集車が取りに来てくれるということがありません。虫が発生したり、野良犬に漁られることを防ぐために、収集車が来た時に自分でゴミを入れる方法になります。特定の曜日・時間に音楽を鳴らしながら特定の場所にやってきますので、その時にゴミを捨てないと次回の収集日までお預けになります。その代わり自分の近所で捨てなければならないという規則はなく、ゴミを持ったままバイクで違う地域まで捨てに行くということもあります。もちろん分別がしっかりできていれば、観光客が捨てても構いません。どこの地域に何時に収集車が来るかはアプリやWebサイトで見ることができます。
捨てる際の袋については半透明や透明である必要はなく、市指定の袋などもありませんので、市販されているゴミ袋で捨てて構いません。このところの規定は緩いのかもしれません…。
ゴミの分別について
えっ大型ゴミって収集タダ!?
まだ実際に捨てたことはないのですが、タンスや机などの家具については収集費用がありません。水道代に含まれるらしく、その市に住んでいる人であれば事前に電話かネットで申し込み、取りに来てもらうことができます。ちなみに汲み取り式便所の汚物に関しても同じ方法で申し込むようです。
車やバイクについて
これこそあまり捨てる機会がないかもしれませんが、リサイクルにまわすことができ、お金をもらうことができます。台湾は特にバイクが多いので、リサイクルすることが求められています。
小さな家電
台中では11種類の小さな家電を格安で修理してくれるため、捨てる前に修理することを奨励しています。よほどひどい故障でなければ50元だそうです。
- 扇風機
- ドライヤー
- トースター・オーブン
- 炊飯器
- ウォーターサーバー
- 電気スタンド
- ミキサー
- 電気ポット
- 電熱器
- 食器乾燥機
- 電気ケトル
よくある家庭ごみのリサイクルは?
台中では大きく分けて、一般ごみ・リサイクル・生ごみの3種類しかありません。リサイクルも種類を分ける必要がなく、同じ袋に入れても回収してくれます。それでもどれがゴミになってどれがリサイクルになるのか分かりにくいかと思いますので、収集可能・不可能の一例をご紹介します。
収集可能:雑誌、紙容器、鉄製品、アルミ製品、プラスチック、ガラス、小型家電、ノートパソコン、CDやDVD、衣類(ジャケットやスカート)、電池、電球 など
収集不可:おむつ、複写紙、LANケーブル、防火ガラス、鏡、電子部品、革製品、帽子、マット、布団 など
リサイクル品は誰に渡してもいい?
ここは法律的に認められているのか分かりませんが、外に段ボールを置いておくと誰かが持って行ってくれます。近所にリサイクル業者があれば、その量に応じてわずかながら報酬がもらえます。なので、リサイクル品に関しては収集車の時間を気にしなくても大丈夫かもしれません。
店舗やレストランのゴミはどうなるのか
コンビニなどではゴミ箱が一般ごみとリサイクルで分かれているのですが、日本のようにきれいに分類されていることはまずありません。そのため店員が分別してから専門業者に収集してもらっているようです。レストランや食堂で出たゴミは収集車にそのまま捨てることができます。食べ残しなどの生ごみは専用の容器が収集車の後部についているので、そちらに中身を入れてから袋は一般ごみとして捨てます。