台湾の朝食と言えばダンピン、揚げパン、豆乳というイメージですが、時代の変化に伴って地元の人のニーズに応えるため、朝食店チェーンは熾烈な争いを繰り広げています。
以前こちらの記事で台湾の人たちは朝に何を食べているのか説明しましたが、どんな店で食べているかご紹介します。
朝食店一覧(一部のみ)
拉亞漢堡 Laya Burger
桃園から始まったチェーン店。町の朝食店と違い、ハンバーガーを中心におしゃれに進化したLaya Burger。サンドイッチ、パニーニ、ライスバーガー、ベーグルなどサンドしている他のメニューも充実しています。特長的なのが美式盤餐(アメリカンプレート)という木のプレートにフライドポテト、サラダ、ソーセージやハムが乗ったバランスが良いセットメニューで、100元前後です。パスタやリゾットも100元前後で、どうやったらこんな値段で提供できるのか不思議です。
蛋餅(ダンピン)もありますが、アメリカンな朝食が好きな方にお勧めです。
呷尚寶 JSP
日本人からアン〇ンマンの類似品と呼ばれているキャラが目印。こちらもハンバーガー中心ですが、味付けはとても台湾的です。実物より写真が立派に見えてしまうのは自分だけでしょうか。更にその代わり値段は安めで、朝はいつもにぎわっています。
弘爺漢堡 ホンヤーバーガー
台中発祥の店だそうです。バーガーの名前が入っているのですが、どちらかと言えば蛋餅(ダンピン)や燒餅(シャオビン)など台湾定番の朝食が充実しています。拉亞漢堡のようにワンプレートのセットを推しているようですが、ちょっと見た目がごちゃごちゃしているので、おしゃれ感は伝わってきません。80~100元ほどなので、お得感はあるかもしれませんが、朝食としては微妙な価格帯です。
早安美芝城
台南から始まったそうです。「早安=おはよう」という文字が入っているのですが、お昼も営業しています。お寝坊さんのためでしょうか。ハンバーガーだけではなく、ベーグル、トースト、燒餅、バターロールやクロワッサンで挟んだサンドイッチのほかに、ピザやうどんもあるようです。丹麥(デンマーク)という名前のサンドイッチは何なのか気になります。
麥味登 My Warm Day
緑色の看板が目印のお店なのですが、ロゴがモスとそっくりで、遠目で見ると間違えるほどです。朝食店というよりハンバーガー屋という雰囲気の店内で、ごちゃごちゃとしたお店は苦手という方におすすめです。カレーやドリア、パスタなど、朝からは重すぎるかも知れないメニューがあるので、初めは朝食店とは思っていませんでした。
阿寶晨食館 A-bao
台中から始まった店らしいのですが、実はあまり見たことがありません。典型的な朝食のチェーン店という感じで、特に目新しい特長はありません。
瑞麟美而美 MEI & MEI
台湾の「ザ・朝食店」。メインとなるのはサンドイッチ、ハンバーガー、蛋餅(ダンピン)、トーストの4種類で、台湾の朝食店としては少ないほうです。よほど近くに朝食店がないという状況でないかぎり、行くことはありませんが、昔ながらの懐かしい雰囲気を味わいたい方にとっては、貴重な店かもしれません。
まとめ
実は今住んでいる付近に、朝食のチェーン店が少なく、あまり利用する機会はありません。毎日のように通っているチェーン店があれば、台北や台南に行ったときも、ほぼ同じメニューを注文することができるので、「朝はこれがないと元気が出ない」という方にはありがたい存在かもしれません。
ただ、最近は朝食店も若年層の好みに向けて、方向転換を迫られていることもあり、飲料店のようにアニメやゆるキャラとのコラボ商品が登場することもあります。揚げパンを豆乳に付けて食べるという中国式朝食から台湾独自の朝食へと進化しているのかもしれません。