どうしていきなりスキレットの紹介?とお思いかもしれませんが、台湾で自炊しようと思った時に大活躍なので、使い方についても説明します。
台湾では火が使えない?!
台湾で家を探すと必ず「開伙」が可能か書いてあります。これは、火を使った調理をしていいかということで、これが不可能であればカセットコンロでさえ使う事はできません。では、自宅でインスタントラーメンなどの簡単な調理をしたい場合はどうすればいいのかというと、電磁調理器になります。もちろんホットプレートでも構わないのですが、キッチン無しが多い台湾でもたまに電磁調理器が備え付けられていて、自炊の夢がかなえられます。
そこでスキレット登場!
IHのイメージとして、じわじわとした加熱しかできず、鍋物しか作れないんじゃないかと思われがちですが、スキレットを使えば一気に料理の幅が広がります。主にグリル系の料理が得意で、ハンバーグや魚など高温で外はカリッと、中はふわっと仕上げたいときに便利です。
実はスキレットを使ったレシピも数多く考案されており、料理好きなら持っておきたいアイテムです。
使う前の準備【シーズニング】
表面についたコーティング剤を洗う
購入してすぐのスキレットはさびないためのコーティング剤が表面に塗られています。このままでは食品に変な匂いがうつってしまい、到底使えません。金タワシなどで軽く表面を磨きます。
さび止め(シーズニング)
内側に油を塗り、モクモクと煙が出るまで熱します。この作業をシーズニングというそうです。換気扇がない室内でやると、火事と間違われるほど煙が出ますので、外でカセットコンロを使うことをお勧めします。しっかりと油がなじむと表面が黒光りします。初めだけは2回シーズニングしておくと後々錆びにくく安心です。
※絶対に火にかけたまま放置しないでください!火事の元になります。
その後のメンテナンス
シーズニングを行うのは初めだけで、次から料理をした後は洗剤は使わずに、金タワシで表面の汚れが落ちる程度に軽く洗い、表面の水分を飛ばすために少し温めます。十分に乾燥したら、油をしいて熱します。この時は煙がモクモク出るほど熱を入れる必要はありません。軽く煙が出てくるくらいで火を止めてください。毎日このメンテナンス作業をすることで、かなり長い間使い続けることができます。
スキレットを使ったおすすめレシピ
スキレットパン(1人分)
- 強力粉:100g
- 砂糖:小さじ1
- 塩:ひとつまみ
- イースト粉末:小さじ1/3
- 水:75cc
- バター:ひとかけら
スキレットパンの作り方
強力粉、砂糖、塩をボールに入れ、少しの水(分量外)で溶いたイーストを入れ、水を加減して入れます。かなり手にベトベトとつくほど柔らかい場合は、水の入れすぎです。材料がすべて混ざったら、丸くまとめてボールに入れ、ラップをかけて発酵します。夏は1時間くらい室内に置いておくと発酵できます。
膨らんで表面がボコボコしてきたらバターを入れて、しっかりと生地に馴染むまでこねます。こね終わったら、5つか6つに分けて、キッチンペーパーの敷いたスキレットの中に並べます。スキレットの中でさらに発酵させます。
2倍近く膨らんだら、もう一つスキレットを上に重ねるか、フタをしめて、できるだけ低い温度(電磁調理器では300)で温めます。こげないように加減を見て、裏返します。裏も焼き目が付いたら完成です。
ロッジやキャプテンスタッグなどキャンプ用品で有名な店もありますが、断然コスパがいいのが「ニトリ」です。さらに電磁調理器で使うには6インチ以下がおすすめです(更に大きいとはみでる可能性あり)。