居留証取得までにとんでもなく苦労した話


台湾は日本から近い国ですが、そこはやはり外国です。長期間住むためにはビザの発行や居留証の発行が必要になります。その手続きで苦労した経験談をお話しします。

前提条件

  • 中国語ができない
  • 取得代行に丸投げした
  • 起業(投資)目的の申請

中国語能力はどれくらい必要なのか

有るに越したことはありません。しかし中国語を専門的に勉強している人以外は、なかなか自信が持てません。では、どれくらいが必要か分かりやすく表現すると、
台湾人と電話で難なく会話できるレベル
はっきり言って、渡航前にこれだけの中国語能力を持つのは、かなりの努力が必要です。「台湾人」と限定したのは、日本で一般的に勉強できる中国語である北京語とは微妙に違うからです。レベルが高い人にとってその違いは気になりませんが、独学で会話の練習ができない人にとっては、違う言語に聞こえます。
HSK3級程度で、一人で申込に行ったところ、あまりにも通じないから台湾の友人を呼んでくれと言われ、取り次いでもらえませんでした。日常会話はできても、日常的に使わない単語がたくさん出てくる登記やビザ取得の書類に関しては、書いてもらわないと理解できないかもしれません。

ビザ、居留証取得代行とは

取得代行業者がどれだけ数をこなしているか、つまり実績があるかが重要です。ビザや居留証発行に必要な書類が年によって変わる可能性があるため、念のためここまで用意しておいた方がいいという勘が働く業者の場合、余計な出費や時間が少なくて済むはずです。
実際に、こんな書類が必要なんて聞いたことがないということがあり、結局、居留証取得まで1年かかりました。それまでは、3ヶ月に1度日本に帰らないといけないというはめに…。

起業の場合に必要な書類の多さ

どこかの会社に雇われていて、台湾で働く「就労ビザ」の場合はたいてい会社側が手続きをしてくれるため、さほど複雑さは感じないと思います。ただ起業の場合は、一時的に開設した台湾の銀行口座へ、日本から一定の金額を送金した証明が必要になります。更に市政府や税務署への会計士による取り次ぎなど、中国語ができたとしても、ここまでの専門的な書類はなかなか理解できません。
ちなみに、この送金証明の際に、ギリギリの金額にしてしまうと、途中で為替レートが変わり、更に送金が必要という事態になるので要注意です。
とにかく分からない事だらけで、何も手を出す事ができず、取得代行業者にまるまるお願いしたものの、結果的に分からないなりにも、できる範囲は自分で手続きを進めた方が確実だったということがありました。

「話が通じない」「知らない」という恥は一切捨てましょう!
自分でやってみると意外とできます!