台湾の朝は外で食事するところから始まります。現地の人はどんなものを食べているのか改めて確認してみましょう。
蛋餅(ダンピン)
台湾の朝ごはんと言えば蛋餅(ダンピン)です。クレープのような小麦粉の生地と薄く焼いた卵だけというシンプルな料理ですが、中にチーズやベーコンなど様々な具を入れ、甘辛いタレを好みでかけます。この味が懐かしくて台湾に行きたくなる方も多いのではないでしょうか。
燒餅(シャオピン)
見た目はパンのようです。こんがりサクサクと焼いたパイ生地に、肉や卵を挟みます。表面に白ゴマがたっぷりとまぶされているので、香ばしく、あっさりとしています。『阜杭豆漿(フーハンドウジャン)』という台北で長蛇の列を作る超有名な朝ごはん屋さんでも人気のメニューです。
油條(揚げパン)
小麦粉を練って揚げただけのシンプルな食べ物ですが、カリっとした食感と揚げた香ばしい風味が好きで、はまる人が多いようです。台湾以外でも食べられている朝ごはんの定番なのですが、台湾中南部ではあまり見かけません。
吐司(トースト)
日本のようにバターやジャムを塗るだけということもありますが、台湾の場合は鉄板で焼いて、何かの具を挟むことが多く、それだけで満足するほどの量です。日本ではホットサンドの感覚に近いかもしれません。
漢堡(ハンバーガー)
朝からハンバーガー?と思うかもしれませんが、マクドナルドのようなハンバーガーというより先ほどご紹介したトーストに近い感覚です。パンが丸型というだけで、具は野菜よりも肉が多い印象です。味付けはシンプルで、重い感じが苦手な方でも食べやすいと思います。
饅頭(マントウ)
ハンバーガーのパンの部分を肉まんの皮の部分にしただけです。味付けは少し台湾料理風でより濃いかもしれません。おかず蒸しパンと想像してもらうと分かりやすいと思います。朝はあまり食べたくないという方は、具がない饅頭だけということもあります。日本人はこのシンプルな饅頭を買って、「あれ?肉まんに具がない」と不思議に思うそうです。
肉包(にくまん)・煎包(焼きまんじゅう)
小麦粉を練った生地で肉の餡を包み、蒸したものが肉包で、蒸し焼きにしたものが水煎包になります。昼や夜に食べるイメージがあるかもしれませんが、簡単に食べられるものであれば朝昼晩関係ありません。皮は薄目で、肉汁たっぷりです。
飯糰(おにぎり)
台湾式おにぎりです。肉鬆と呼ばれる牛肉デンブや油條(揚げパン)が入っていることもあり、ボリュームたっぷりです。お米は古代米を使った紫色の場合もあり、太巻きの形や球型、海苔が無くラップだけで巻いている物もあり、とにかく食材をお米と一緒に丸めたものが台湾式おにぎりになります。
三明治(サンドイッチ)
未だに台湾式トーストとの境界線が分かりません。具材をトーストで挟めばサンドイッチと言えるのかもしれませんが、トーストでも具材を挟む場合があるため、表面を焼かないサンドイッチはトーストとは言わないので、コンビニで売っている冷たいタイプは間違いなくサンドイッチです。
飲み物
日本の場合、和食であれば日本茶、洋食であればコーヒーになりますが、台湾の場合は朝から飲み物のバラエティが豊かです。
豆漿(豆乳)
昔は自分の家で、搾りたての豆乳を飲むことは珍しくなかったようです。今では数えるほどだと思いますが、手作りの豆乳を提供する朝食店もあるようです。ただの飲み物ではなく、たんぱく源として重要な役割があります。少し砂糖を入れて甘くすることが多いのですが、無糖にすることもできます。塩で味付けされた豆乳は鹹豆漿(シエンドウジャン)といいます。
奶茶(ミルクティー)
牛乳が多く流通するようになってからはミルクティーが朝ごはんの定番になってきています。ただ、朝食屋は安さが重要なので、100%牛乳ではないはずです。ほとんどが奶精と呼ばれる植物性のミルクや砂糖が入った粉末タイプの物を使っているようです。そのためかなり甘めです。
咖啡(コーヒー)
台中や台北など、都会では老若男女問わず、朝起きたらまずコーヒーという方が非常に多い印象です。朝のコンビニはコーヒーを待つ行列ができるほどです。自分の水筒に入れて、会社でパンと一緒に食べるという会社員も多いようです。
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