台湾写真集新プロジェクト

2020年の夏にFujifilmのミラーレスカメラを購入して以来、ストリートスナップとの相性の良さに魅了され、台湾の街を撮り続けてきました。これから台湾はどこに向かい、どういう街並みに変化していくのか、そこで生活する台湾男子とともに見つめなおし、写真集としてまとめる計画を進行中です。

台北の町は暗い

台湾と言えば強い陽射しによる明るい風景を想像するかもしれませんが、そもそも台北の場合快晴の日が少なく、高い建物や暑さを避けるための日陰が多く、新しい発見を求めて歩くと路地を歩くため、自然と暗い写真が多くなります。それはカメラの性能の問題ではなく、目で見える風景が本当に暗いのです。影と湿気が織り成す独特な世界観を表現したいと、台北の町のあらゆる道を歩いてきました。

「台湾っぽいね」

路地裏

人によって台湾に対する印象が違うので、観光地以外のどこで撮影すれば台湾らしさが出て来るのか判断が難しいところです。友人であるZZ君と歩いていて、台湾の町を表現するならこういう雰囲気という判断基準が離れてはいないと感じました。というのも、彼は日本語が堪能で日本文化にも詳しいため、その違いが目につきやすいのかもしれません。たくさんの色や形が密集し、やや雑然としている風景に「台湾っぽい」空気感を感じてしまいます。

人が介在しないと生まれない世界

偶然置かれたゴミから建物まで、路上のほとんどの物体に人が関わり、日々変化し続けています。平凡な日常が長い時間をかけて、面白い空間を作り上げることもあります。

春に咲く花

ここに生活がある

決して誰かのために作り上げた台湾らしさではなく、生活しているからこそできた景色はまさに今の台湾です。生活に即した行為の連続によって劣化し、作り直した歴史がそこに存在します。これまでそこにいた人たちの人生まで知ることはできませんが、懐かしさや可愛らしさを感じられるかもしれません。

路上にて
廟での休憩

プロジェクトは進行中で、撮り貯めています。今回紹介したZZ君との写真はほんの一部で、たくさんの情景を詰めこんだ写真集を作成します。今後の展開にご注目ください。

撮影機材

カメラ:FUJIFILM X-T30
レンズ:フジノンレンズ XF35mmF2 R WR

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