台湾に存在するドリンクチェーン店はCocoや50嵐だけではありません。日々メニューが増え、進化し続けています。それぞれどんな特徴があるか調べてみました。
50嵐(ウースーラン)
もともと日本人の姓である「五十嵐(いがらし)」という名前が印象的であったことから、この名前が付けられたそうです。まぶしいくらいに鮮やかな黄色と青色が目印のお店です。一時期抹茶ミルクを発売したときは、どこの店に行っても売り切れ状態が続くほど人気でした。珍珠(小さめ)と波霸(大きめ)の2種類のタピオカが選べるところが地元の人に人気があるのかもしれません。店によっては1杯50元以上でタピオカを無料で増量してくれます。
Coco(ココ)都可
こちらもかなりの店舗数で、日本にも進出しています。日本でCocoといえばカレー屋を想像してしまいますが、台湾ではフルーツティーとしての人気が高いようです。もともと台北の淡水から始まった店で、オレンジ色にスライムのようなキャラクターが目印です。店頭にフルーツの冷蔵ケースを出している場合が多く、新鮮な果物を取り扱っていることを前面に押し出しています。一方でタピオカは不評のようです。
茶湯會(チャータンフイ)
タピオカミルクティを生み出した春水堂がお持ち帰り専門店としてスタートしました。春水堂の高級感を受け継ぎ、ロゴはシンプルに楷書の黒文字のみです。ロゴの横についている赤いハンコのようなものは何かというと、「TP-TEA」を図案化したもので、茶湯會の別称です。タピオカミルクティは春水堂の安価版なので、現地の人からの評判はあまり良くなく、他の種類が売れているようです。
大苑子(ダーユェンズ)
緑色に家と茶葉のロゴが目印です。かつて台湾が大苑と呼ばれていたことがあるそうで、台湾の家のような存在でありたいという想いがあるそうです。店頭は常に甘酸っぱいフルーツの香りが漂い、フルーツティーが人気のようです。
老虎堂(ラオフータン) TIGER SUGAR
黒に「虎」の字が書かれたロゴで、黒糖が効いたタピオカミルクだけでここまで人気が出ました。そもそもミルクにまだら模様の黒糖が入っている飲み物を販売しているので、この店名になりました。一時期はどの店も長蛇の列ができ、朝整理券をもらわなければ購入もできないほどでした。現在台北では士林に進出しているようです
吉龍堂(ジーロンタン)
中部の黒糖タピオカミルクが老虎堂なら、台北はこの店かもしれません。まさに龍と虎の闘いで、味は似ています。デザインも雰囲気が似ています。
幸福堂(シンフータン)
さらに来ました「〇〇堂黒糖ミルク」シリーズ。こちらも黒糖タピオカミルクで一躍有名になりました。しかし、他の店舗と違うところは、タピオカに彩を加えたことです。赤や青の色をつけ、インスタ映えを狙い、一気に火が付きました。日本人観光客の間でも人気になり、テレビ番組でも紹介されたそうです。
一芳(イーファン)
茶湯會と店の雰囲気もロゴもそっくりですが、こちらはフルーツティーがメインです。もともと農家でジャムを作っていたことから始まったそうです。最近はちびまる子ちゃんとのコラボで人気が出ました。
可不可(クブク) KEBUKE
台中から始まり、イギリスと日本を足して2で割ったようなおしゃれなパッケージや店舗で一気に人気が出ました。「KEBUKE」は「クブク」と読むのですが、日本人からは「毛深け」と読み間違いされることがあるとかないとか…。白玉と呼ばれる白いタピオカが人気で、すぐに売り切れてしまいます。
清心福全(チンシンフーチェン)
濃い緑に真っ赤なハートが目印なのですが、このハートには口だけついていて、ハートが頭のキャラクターが店頭に置かれていることがあります。それがキモ可愛いのか、本当に気持ち悪いのかは皆さんの判断に任せるとして、LINEのキャラクターとコラボすることによって、人気が復活したのは確かです。比較的シンプルなメニューが多く、冬瓜茶や果物酢など昔ながらの飲み物が多い印象です。
迷客夏(ミクシャ) MilkShop
その店名通り牛乳を主体にした飲み物が多く、豆乳もあります。どこの店舗でも、牧場をイメージしたような芝生を看板にしていて、遠くからでも分かるようになっています。これだけ牛乳推しなのですが、多店舗に比べて特別美味しい牛ではなく、むしろ飲料店としては珍しい豆乳の方を飲んだ方がいいかもしれません。
樺達奶茶(フアダーナイチャ)
茶盤の上に茶器が乗っているロゴのお店で、その店名の通りミルクティーがメインです。プーアルミルクティーが人気なのですが、何度飲んでも古いタンスのような香りがして、美味しいとは思えません。種類は少なく、50元前後の価格で統一されています。
これでもまだ一部で、台南、高雄、台中など地域限定もたくさんあります。自分好みの店を見つけてみてください。