台湾のトイレで用を済ませた後に、使用済みトイレットペーパーをどこに捨てるべきか迷ったことがあるかもしれません。現地でも意見が分かれているようなので調べてみました。
環境保護署は流してしまうことを推薦
欧米や日本にならって、以下の理由で使用済みトイレットペーパーは便器に捨てて流すべきと環境保護署は言っています。
- 蚊やハエが増えるのを防ぐ
- 細菌や伝染病が広がるのを防ぐ
- トイレでの異臭を防ぐ
確かにゴミ箱に使用済みトイレットペーパーを貯めていくタイプのトイレは、臭いが強く、放置しすぎると虫がわきます。でも、それよりも心配されることとして「詰まってしまわないか」。そもそもゴミ箱に捨てるタイプが主流だったのはこの理由があります。
紙は2種類ある
日本ではティッシュとトイレットペーパーの2種類がありますが、違いは分かりますか?ティッシュは針葉樹の木を原料としていて、繊維が3~5mmほどあるため多少濡れたり引っ張っても破れない性質があります。一方トイレットペーパーは広葉樹の木を使うため、繊維が1mm程度で水に濡れるとすぐに破れてしまいます。そもそもJIS規格でそれぞれ決められており、水に分解される速度を満たさないとトイレットペーパーとして売ることはできません。日本のトイレットペーパーは実に優秀で、使う時に破れにくく水の中で分解されやすいので、とても使いやすいと思います。
それティッシュ?トイレットペーパー?
日本でトイレットペーパーと言えば、たいていロールの形です。しかし台湾ではロール型が少なく、ティッシュのような四角形が主流です。更に2枚1組の物がほとんどで、一見便器に流してもいいものなのか分かりません。そのため、中国語の注意書きなどが読めないと、ゴミ箱に捨てようかなということになります。
まだ分解されないトイレットペーパーがある!?
最近の調査によると、いくつかのメーカーで便器に流しても分解されない可能性があるという結果が出たそうです。そのため、消費者は便器が詰まらないものを選んで買う必要があるということです。ちなみに、この基準を満たしていないトイレットペーパーを作った企業には罰金が課せられるそうです。
古い家屋では要注意
30年を超す古い家では、配水管が細く、分解されやすいトイレットペーパーを使っていても詰まってしまうことがあるそうです。また、構造上の問題で下水が流れにくく、たまに逆流することもあるので、古い家のトイレを使う時はトイレットペーパーを便器に流さない方がいいかもしれません。
結論
大きなゴミ箱が置いている公衆トイレなどでは、使用済みトイレットペーパーを便器に流さず、ゴミ箱に捨てましょう。高級なホテルでは、ゴミ箱に捨てないといけないという事はまずありません。場所によっては、便器に捨ててくださいとわざわざ書いています。